boy meets girl 【part2】
初めに
神奈川県横浜市の就労継続支援A型事業所「ほまれの家横浜」の利用者である、菜摘草司さんから長編の創作作品の投稿があったため、先週から4回にわけて連載しています。今回は第4章まである第2章です。
学園天国
一学期の期末テストの前一週間のテスト休みで部活も休み久しぶりに、放課後、良君が校門で待っていると、そこへ咲ちゃんと高ちゃんが二人でやってきた。
良「よっ‼ 久しぶり‼」
咲「あれー! 良君、この前、会ってから、大分たつね‼ どうしてたの⁉」
良「部活が休みにならなかったんだ! 先輩の新人戦の練習で、忙しかったんだ! でも、新人戦も終わってテスト前だから、部活も休み。だから、今日、待ってたんだ‼」
咲「へー、そうだったんだ! あっ! そうそう、高ちゃん。紹介するね! この人が良君、バスケ部の一年生、そして、高ちゃんバレー部の一年生。」
良「あれっ! この娘、体育館で、よく見るよ! 高ちゃんって言うんだ! よろしく!」
高「初めまして、初めてじゃないか⁉ よく、咲から、うわさは、聞いているよ。良君でしょ、よろしくね‼」
咲「じゃあさ、今日さ、3人で帰ろうよ! ちょっと、寄り道しない、パフェ食べたいな! 行こうよ‼」
良「いいよ!」
高「私も!」
明日から、夏休みが始まる。一学期の終業式が終り、みんな、一斉に下校。咲ちゃんも高ちゃんも友達と一緒に下校している、校門に差し掛かると・・・・
咲「今日、良君いないね、高ちゃん!」
高「そうね、今日バスケ部練習じゃなかたっけ? 私の、ところは、休みだけど・・・・」
咲「あ~~! そうなんだ! 部活あるんだ。」
高「どうして、そんなに気になるの?」
咲「うん! この前ね、良君から、ディズニーランド行かないかって誘われたの忘れていたから、返事しようと思って。」
高「へー! いいな、私も行きたいな。」
咲「えっ! 高ちゃんも行く! 本当に! 二人で行くのは、ちょっとね~!っと思ってたんだ。まだ、知り合ったばかりだし、お母さんは、いいよ!ってでも、帰りは遅くならないでね!って。三人なら安心だもんね! 高ちゃんも行く?」
高「夏休み中は、どうかな? でも、私も良君も合宿あるよ‼ 夏の合宿、きついんだよねー! 終わったら大会だし、へとへと!」
咲「未経験だけど、大体わかる。」
高「咲は、何してんの? 夏休み?」
咲「華道部で何回か、登校して、茶道部と一緒にお茶立てるの、エアコンあればいいのに!」
高「そっかー! 私は、都合が合えばランド行ってもいいよ‼」
咲「高ちゃん、ありがとう! 良君に会ったら、伝えとくね!日程が合えばいいんだけど・・・それは、そうと、今日さ~、早いからパフェ食べに行かない?」
高「またぁ~! いいよ! わかった!」
咲「それでは、行きましょう。」
夏休みが終わって秋の訪れとともに、体育祭、文化祭の季節が、やってきた。下校時刻はとっくに過ぎているのに、校門の所で一人の男の子、そう、良君がまた空を見上げながら、たたずんでいると・・
咲「まったぁー! 良君、久しぶり‼驚いちゃったー! 今日、お昼、突然クラスに来るんだもん。みんなに、見られちゃった。遅くなるっていったら、待ってるって言ってくれたから。甘えちゃった!」
良「俺は、平気だよ! それは、そうと息切れてない、大丈夫かい?」
咲「ありがとう! 大丈夫、今日は、部活どうしたの?
良「今日、体育祭の準備で体育館、つかうから部活、休みなんだ!」
咲「へぇ~! そうなんだ!」
良「夏休みから全然会えなかったけど、元気してたかい?」
咲「良君こそ、元気だった?」
良「やー! 夏の部活、きつかったー! 合宿なんか、超やばかった! 死ぬかと思ったよ!」
咲「なんか、高ちゃんも言ってたけど、運動部って大変ね! 私は、お茶立てて、お菓子も食べちゃった!」
良「そういえば、少し太ったんじゃない? 夏やせって聞いたことあるけど夏太りは、ないぜ!」
咲「もぉう、バカー、なんで、そう私をいじめるのよー!」
良「いじくりがいがある。うん! それは、そうと、ディズニーの話は、どうなった、俺、秋の大会終ったら文化祭だけど、文化祭終わったら、少し休めるんだ部活。」
咲「へぇ~! そうなんだ! その話なんだけど、高ちゃんも誘ってもいい? 一緒に、行きたいんだけど、三人で・・・」
良「えっ! 高ちゃんも、それじゃー、ディズニーの話OKなんだ! よかったー! ダメなのかな~!っと思ってた。」
咲「良君、こんなところで話しをしてると、目立つから帰らない? 歩きながら話そうよ。」
良「わかった! 帰ろう。」
次週へつづく・・・