【体験談】就労継続支援A型事業所職員として、1年数ヵ月経ちました…

久しぶりの登場、そらです。
就労継続支援A型事業所ほまれの家横浜の職員に就いてから、早1年数か月が経ちました。

就労継続支援A型事業所の職員になったきっかけについては、今年2月のブログ 就労継続支援A型事業所の職員になったきっかけ にて書かせていただきました。

福祉職員という立場になって1年数か月経った今、ここ最近思うことを書かせていただきます。
尚、これから書かせていただくことは、あくまでも私そらの主観であることをご了承ください。

1.老婆と娘のだまし絵

まずは、ここで一枚の有名な絵をご紹介します。(「老婆と娘のだまし絵」でネットでも検索できます)

さて、この絵は何の絵に見えるでしょうか?
錯視と錯聴を体験 Illusion Forum イリュージョンフォーラム 錯視 だまし絵 婦人と老婆 (ntt.co.jp)から抜粋です。

「斜め後方を向いている若い婦人」と見えた方!
「右を向いた老婆の横顔」と見えた方!

そう、若い婦人に見える方も、老婆の横顔に見える方も、両方いらっしゃるのです。
ちなみに、私そらが初めてこの絵を見たときは、「若い婦人」しか見えませんでした。

…ご参考までに…婦人の耳と老婆の目、婦人の顎と老婆の鼻、婦人のネックレスと老婆の口がそれぞれ対応しています。

「我々は知っているものだけを見る」

ゲーテ

娘と老婆、両方を知ることで、初めて両方を見ることができるようになるそうです。

人間は誰しも、今までの体験や経験から「自らの価値観」というものを持っています。
でも「自分だけの価値観」だけで見てしまうと、他の人には見えるものも見えなくなってしまうのです。

福祉サービスにおける「職員」と「利用者さん」にも同じことが言えると思います。
職員一人一人が持っている「価値観」と、利用者さん一人一人の「価値観」は異なることが多いと思います。

職員の「価値観」を決して押し付けることなく、利用者さん一人一人の「価値観」に「共感」することが、まずは大事かと思います。
そして、「共感」することで、その職員にとっても新たな発見に繋がることもあると思います。

2.「傾聴」とは?

福祉関連の研修に参加すると、「傾聴」という言葉をよく聞きます。
では、「傾聴」とはどういう意味なのでしょうか?

「傾」という文字は、「一途にその方向に向ける」という意味があります。
また、
「聴」という文字は、「耳」「目」「心」「プラス」と書きます。

つまり、「傾聴」とは、
「耳も目も心も十分に相手へ向けること、相手の話に全身を使い100%で向き合う」
ことだと思っています。

そして、傾聴力を高めると、意見が異なる相手の話を聴いたときに、新しい考え・価値観
だけではなく、自分自身の思考の癖にも気づくことがあります。

この事業所での1年数か月の間に、ほまれの家横浜の利用者さんから、いろいろな考え方・価値観を自分自身も学ぶことができ、そして、これからも新たな気づきが必ず生まれてくると思っています。

3.氷山モデル

「氷山モデル」…これも福祉関連の講習などでよく出てくる言葉ですが、水面上に現れる行動や言葉だけで支援をおこなっては、その人の本当にやりたいことなどがわからないときがあります。

水面下における「本人の特性」や「環境・状況の影響」までを考慮しないと、本当の支援はできないと思います。

現在、ほまれの家横浜には、18名の利用者さんがいらっしゃいます。18名それぞれの皆さんの「特性」も「環境」も異なります。各々の利用者さんの特性・環境にも配慮しながら、支援を今後もおこなっていきたいと思っています。

福祉サービスの職員は「専門職」です。「専門職」である以上、日々の向上心が必要ですが、特に福祉職の人は(他の職種に比べて)向上心がまだまだ低い、とも言われています。

私は(ボランティア等は経験してきたものの)ほぼ未経験でこの福祉業界に飛び込みました。未経験、かつ、福祉に関する知識もほとんどなかったため、「どういう支援をおこなったら良いのか?」と迷ったときも度々ありました。(正直、今でも迷うときはあります。)

福祉職の「専門職」として少しでもスキルを高めるために、特にこの数か月前くらいから、いろいろな福祉関連の研修や講習を受講したりしていますが、まだまだ未熟者です。これからもますます、ほまれの家横浜の利用者さんと共に、向上していきたいと思っています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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※このブログは、神奈川県横浜市にある就労継続支援A型事業所ほまれの家横浜」のそらが執筆しました。