リスタートを切って ~私のこと、職場のこと~

こんにちは。
4月より就労継続支援A型事業所の利用者として、ほまれの家横浜に勤務している四角です。

勤務して一ヶ月余りが過ぎ、日々思うこと感じることを、少々徒然になりますが綴ってみたいと思います。
このほまれの家に、ああ、こんな人もいるんだなと、一例として気楽にお読みいただけたら幸いです。

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何を隠そう、労働契約を結んでの就労は、実に13、4年振りなのです。

採用が決まってからは、これから身を置き始める新しい環境に対しても、また、自分の体調が大丈夫かということに対しても、それはもう不安で仕方がなく、ド緊張していました。

放っておけばあれこれ心配になり、自分で自分のハードルを上げがちな私。
そんな様子は知らず知らずに出ていたのでしょう、

「とにかく、焦らなくていいから、何事も少しずつでいいから」

なんて、フォローの声掛けを何度もいただきました。

ありがたいことに、その言葉に少しずつ気も楽になり、同時に些細な一つ一つのことに徐々に慣れていきました。

そして気が付いたら無事に一か月が経っていて、
「あれ、私、大丈夫そうじゃん」って思えています。

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週5日出勤なんて無理だと思っていたのですが、それが日常になってきたこの頃思うのは、

人の成長は結局小さな積み重ねでしかないのだな

ということです。

言い換えれば、それは小さな成功体験を繰り返していくということで、自信は後からついてくるのだなと思うのです。

昨日も出勤できた、今日もできたから、多分明日もできる。

私はそうしただけですが、でも休まず一か月出勤出来て、だから次の一か月もきっと大丈夫だと思うのです。

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体調不良を抱えつつ、主婦として十数年、介護も含め色々とこなしてきましたが、やはり自分に収入がないことはずっと気にしてきました。

誰かに「(仕事は)何やってるの?」と聞かれれば引け目も感じました。

でも、それも今はなくなりつつあります。

社会人としてのリスタートを無事に切れたという実感、それは自負のようなもので、この先のことは何もわからなくても、これまで抱えていた漠然とした不安を払拭してくれますし、何より目の前の仕事に対し前向きな気持ちにさせてくれます。

私の業務内容はいくつかあります。

Photoshopが使えたので、それを活かした業務が多いですが、データ入力もやりますし、製本などの軽作業やこうしてライティングをすることもあります。

ここでは、専業で一つの業務を継続している人もいますが、ほまれの家自体は色々な仕事を請け負っているので、それぞれその時々で担当する仕事が違うこともあります。

多様な業務の中で、各々適性に合わせて仕事が割り振られています。

極端な無理が生じない工夫をしてもらえているので、大きなプレッシャーもかかりにくく、それによって落ち着いて丁寧に目の前の仕事に臨めています。

さて、仕事はさておき通勤がストレスという人も多いですよね。

朝の通勤ラッシュはどこか殺伐としていてみな余裕がなく、私も苦手です。
10時からの勤務ですので、ピークは過ぎてはいますが、一時間弱の道すがらは決して気楽ではありません。

私の場合、不快なことに囚われて自分の中でストレスを増幅させてしまうことがありますので、とにかく色々なことを気にしないようという目論見で、久しぶりに小説を読むことにしました。
小説の世界に入れていると、バスや電車を待つ時間もあっという間に過ぎていますし、立っているしんどささえ余り気になりません。

楽しんでいるうちに到着できるので、最近は以前ほどのストレスを感じることがありません。

気持ちに余裕ができたことで、時間にも余裕のある天気のいい日などは、わざわざ公園を通って草木を愛でつつ出勤し、気分が上がるような工夫をしています。

お終いに、私のお守りの話をします。

私のペンケースには、小さな茶色いボトルがあって、その中にはラベンダーの香りのオイルが入っています。
すごく希釈しているので、手首などに塗布しても隣の席までは香らないと思いますし、持続時間も短いです。

ラベンダーは私が落ち着く香りで、枕元やお風呂でも愛用しています。

精油をホオバオイルで薄め、ロールオンボトルに注ぎ、ペンケースに忍ばせているのですが、例えば勤務中、ちょっと辛くなったときにこっそり付けて深呼吸し、気を落ち着かせたりリフレッシュしたりするのです。

勤め始めて2週間ぐらいは、応急処置のようにして頻繁に使っていました。無駄な緊張が解けた最近は出番が少なくなりましたが、集中してギューッと凝った頭をほぐすために休み時間などに使ったりもします。

香りの扱いには細心の注意を払いつつですが、そうした上で、私にとってはちょっとしたお守りなのです。

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ここまで、ほまれの家横浜に勤めだしてからの私の話をしてきました。
お付き合いいただいた方、ありがとうございます。

正直、家庭のことは以前のようにはいかないわけですが、リスタートを切った私の日々は、毎日充実しています。
欲を言えば、もう少し趣味を楽しむ体力がほしいですが、まあ、それは追い追いかなぁと思っています。

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※このブログは、神奈川県横浜市にある就労継続支援A型事業所ほまれの家横浜」の四角が執筆しました。