【体験談】就労継続支援A型事業所の求人発見から雇用まで

就労継続支援A型事業所の存在を知らなかった私

神奈川県横浜市の就労継続支援A型事業所「ほまれの家横浜」で、メンバーの一員として働くオッサーです。
ご無沙汰しております。

今回は、私オッサーが、「ほまれの家横浜」の求人票をハローワークで見つけてから、実際に雇用されるまでのことを中心に、書き進めていこうと思います。

わたくしごとで恐縮ですが、まずは私オッサーのスペックから。

  • 男性。2級の精神障害者
  • いわゆる「うつ病」と診断。
  • 他にも基礎疾患が2つあり。
  • それぞれの基礎疾患とも、2か月に1回経過観察
  • 基礎疾患のうちの1つの主治医から、肉体労働を避けるよう指導
  • 一緒に過ごしてくれる彼女募集中。

そんなスペックの私オッサーは、心の病の発症以降、実家の世話になりながら、清掃などのアルバイトをしつつ、資格を活かして実家の家業も手伝いつつ、療養もしつつ……というような日々を送ってきました。

ところが、時はさかのぼること2020年3月。
ある程度、療養生活にもめどが立ち、独立を決意。
一人暮らしを始めることにしました。

実家を離れて一人暮らしを始め、久しぶりに独立した生活を始めたものの、世の中、そう甘くはありません。
就職活動で、いきなり壁にぶち当たりました。

基礎疾患の主治医から肉体労働を避けるよう言われているため、ハローワークで障害者雇用の事務職の求人に応募するも、面接はおろか、書類選考も通らない日々。
応募企業の研究と応募書類作成で多くの時間を費やし、応募書類の郵送費用がじわじわと家計を侵食。
いくつかの事務のアルバイトは面接までたどり着けましたが、結局は、面接への交通費ばかりが無駄になり、手元の残金が減り、精神的にも追いつめられていきます。

何社から、「ご活躍をお祈り申し上げます」という手紙とともに、履歴書と職務経歴書を突っ返されたことでしょう。お祈りするなら内定くれ! お祈りするなら内定くれ!! と、何度も何度も心の中で叫んだものでした。

そんな時、ハローワークの職員から、横浜市内の障害者就労支援センターの存在を教えてもらい、就労支援に頼る道に方向転換をしようと試みます。

しかし、2020年3月以降は、新型コロナウイルス大流行の時期とかぶったため障害者就労支援センターの登録のための面談まで、なかなかたどり着けず。
結局、障害者就労支援センターを実際に利用するまでの道のりはとてもとても長かったのですが、そこは今回のコラムの主旨とズレるので割愛。

2020年9月頃から、ようやく障害者就労支援センターを利用できるようになった私オッサーは、初めて、就労継続支援A型事業所の存在を知ることになったのでした。

いよいよ就労継続支援A型事業所の求人に応募!

2021年3月初旬。ハローワークインターネットサービスにて一つの求人を見つけます。それが、「ほまれの家横浜」の運営会社「株式会社クオリティロード」の求人票でした。

※ここから当時の募集内容です。

現在の「株式会社クオリティロード」の募集内容とはかなり違うとは思いますが、少なくとも当時は、仕事内容は「軽作業」、「パソコンの入力作業(文字や数字)とパソコンの入力後の確認作業など」とあり、採用人数はなんと「15人」!
年齢不問、学歴不問、必要な経験・知識・技能不問。必要な免許なし!

※ここまで当時の募集内容です。

こ……これは!!
“チャンスの神様には前髪しかない”ってやつか!?

「※応募ご希望の方は、ハローワークから『紹介状』の交付を受けてください」との記述が求人票にあったため、考える間もなく40秒後には支度して、自宅からハローワークに向かったのでした。

応募の前に、まずはそちらを見学して、自分に合いそうだと思ったら、もう一度ハローワークに来てもらって、面接の予約をして、その際に、紹介状発行ということですね!

ハローワークで担当者に「株式会社クオリティロード」へ電話で問い合わせてもらっている間、漏れ聞こえる、担当者間の会話。

ん? 応募の前に見学?

求人票をよく見ておけばよかったな。

いや、まあ、自分に合っているかどうかはとても大事だし、障害者就労支援センターに登録する際も、同じようなことを言われて3か所も見学する羽目になったし、まあ、基本的に福祉関係はそういう慎重なシステムなのだろう。
てか、何事も相性って大事よね。

そう自分を納得させ、ハローワークの担当者から「株式会社クオリティロード」の所在地の地図をもらい、ハローワークを一歩出た瞬間に見学の予約の電話をかけました。
できれば、その足で関内のハローワークから伊勢佐木長者町のクオリティロードまで歩いて、その日のうちに見学したい! と思ったものの調整がつかず、日を改めての見学となりました。

こ……これは、もはや「見学」という名の「面談」だ!

現在は違う形での「見学」が行われている旨、サービス管理責任者(個々のサービス利用者のアセスメントや個別支援計画の作成、定期的な評価などの一連のサービス提供プロセス全般に関する責任を負い、他のサービス提供職員に対する指導的役割を担う職種。以下、サビ管。参考:厚生労働省「障害福祉サービスにおけるサービス管理責任者について」)から聞いていますが、

結論から先に書くと、2021年3月時点での「見学」は、私にとってはまぎれもなく「面談」でした。

まず、「株式会社クオリティロード」に到着すると、個室に通され、ほぼ履歴書及び職務経歴書の内容を面談用紙に書くことになりました。私オッサーの場合は当時、いつどこで何が起きても自己アピールができるようにと、常に履歴書と職務経歴書を持ち歩いていたので、ひたすら書き写してここは簡単にクリア。

その後、開所準備中の、まだ机とイスと、机の上に置くアクリル製仕切り板くらいしかない事務所内をサビ管に案内してもらい、続いては、面談。

横浜市中区の就労継続支援A型事業所・ほまれの家横浜の、訓練室の内観です。
見学に訪れた当時の訓練・作業室
横浜市中区の就労継続支援A型事業所・ほまれの家横浜の、相談室の内観です。
今も変わらない雰囲気の相談室

私の場合は、少しでも自分をよく見せたいという思いから、なるべく笑顔で、明るく装い、はきはきとしゃべって面談にのぞんだつもりでいました。

しかしそれが悪い方に作用したのか、「こちらの事業所の支援はオッサーさんには必要ないんじゃないかな。大丈夫、オッサーさんならできますよ!」と当時のサビ管に励まされてしまう展開に。

違う違う、そうじゃ、そうじゃない、雇ってくれー! と心の中で叫んでいました。

見学の最後には、「領収書50枚の、発行している会社名と金額をExcelに入力する」という作業体験をすることに。スピードではなく正確さを大事に……と、何度も言われたので、3度ほど見直してから提出。

これにて「見学」は終了。
もしも応募したい場合は、もう一度ハローワークに行って、紹介状を発行してもらい、面接日を予約してくださいとのこと。
これで面接をクリアすれば、あとは内定をもらって働くだけ……と思っていました。

この時は。

内定後に必要になったのは障害福祉サービス受給者証

2021年3月19日(金)14時から始まった面接は、無事に終了。

先日の見学の際のサビ管とのやり取りを、障害者就労支援センターの担当者に相談して、それなりに分析・対策していた私オッサー。
「自分を少しでもよく見せよう」とする方針は一切捨て、「働きたいという思いはあるがそのチャンスをつかめず、支援を強く求めている」というスタンスに切り替えて面接に挑みました。

面接の雰囲気などは、Webチームのイッシーがコラム「【体験談】就労継続支援A型事業所を利用してみて」で書いている内容とだいたい同じ。「これから開設する事業所なので、こういうことをやりたいとか、アイデアがあったらどんどん教えてください」という旨の話を社長がしていたのが印象的でした。

で、数日後に電話にて内定の連絡が。そこで、初めて耳にする言葉が飛び込んできました。

それが

障害福祉サービス受給者証

です。

今も私オッサーは「障害福祉サービス受給者証」について明るくはないのですが、厚生労働省の「障害者福祉:障害者自立支援法のあらまし」を見ると、その一端を理解できるかもしれません。とにかく、私が就労継続支援A型事業所で働くためには、障害福祉サービス受給者証を発行してもらうことが必要……という理解でした。

まずは、ハローワークに「障害福祉サービス受給者証」発行の手続きについて問い合わせ、紹介された、区役所の高齢・障害支援課に電話連絡。私の住まいのエリアを担当している担当者にアポを取り、「障害福祉サービス等の利用手続き」を行いました。

手続きとしては、まずは区役所にサービス利用を申し込み
その後、「サービス等利用計画」を区役所に提出することになりますが、その作成を相談支援専門員に依頼する場合は、指定特定相談支援事業所と契約を結ぶことになります。

私オッサーの場合は、「サービス等利用計画」の中でも、利用者や家族・支援者が作成する「セルフプラン」を選択
区役所の担当者と相談・アドバイスを受けながら、「セルフプラン」をその場で作成し、提出しました。

「セルフプラン」の作成は、それほど難しいものではありませんが、確実に障害福祉サービスを受けるために、私のように、区役所などの担当者と相談しながら記入したほうが、より確実な書類作成ができるように思いました。

「セルフプラン」を区役所に提出したのが2021年3月26日。それから約1週間後、まずは市役所から「介護給付費・訓練等給付費・地域相談支援給付費・地域生活サービス等支援決定(変更)通知書」が届き、それから何週間後かに「障害福祉サービス受給者証」が私の手元に届きました。

これにて、ようやく、就労継続支援A型事業所「ほまれの家横浜」で働くための、すべての条件と、すべての書類が届いたわけです。

あとは、就職活動当時にやっていた清掃のアルバイトを、新しく雇用された人に無事に引き継いで退職するだけ。
と思っていたものの、なかなか後任が見つからず、結局、「ほまれの家横浜」の利用は2021年5月6日。ゴールデンウイーク明けからになってしまいました。

利用開始日ギリギリのタイミングで雇用契約

私オッサーが「ほまれの家横浜」を利用開始したのが2021年5月6日。

長い長い就職活動が終わり、無事に雇用契約に到達するので、これまでお世話になった障害者就労支援センターの担当者にも同席してもらおうと思った私。
三者それぞれの都合の良いスケジュールを調整していたら、なんと、雇用契約の日が、利用開始日の前日(営業日)の2021年4月30日になってしまいました。

何も忘れ物はできない。体調が悪くなることも許されない。そんなプレッシャーの中、雇用契約に向かった日のことが、走馬灯のように……ではなく、ついこの間のことのように思い出されます。

最近、Webチームでの仕事の中で、どのような検索ワードで「就労継続支援A型事業所」が検索されているかを調べることがあります。
そうすると、「就労継続支援A型事業所 ひどい」「就労継続支援A型事業所 おかしい」「就労継続支援A型事業所 やめとけ」などのキーワードで、世間では検索されていることを知りました。

そういった評判の 就労継続支援 A型事業所もこの世にあるかとは思いますが、まずは見学して、自分に合っているかどうかを見極めることが大事なのではと、最近、私オッサーの主観では思っているところです。

今回は、初めての就労継続支援A型事業所の利用にあたって、初めてであるがゆえの戸惑いや、数々の面倒な手続きについて書きました。

どこかで、誰かのご参考になれば幸いです。

Written by オッサー

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※このブログは、神奈川県横浜市にある就労継続支援A型事業所ほまれの家横浜」のオッサーが執筆しました。