ねこのひげ
こんにちは、Kanです。突然ですが、ねこのひげって良いですよね。私はねこのひげが大好きで、落ちているおひげを見つけては、拾い集めてチャック付き袋で保管しています。もちろん野良猫のおひげを勝手に拝借したりなどはしていません! ちゃんと飼い猫が部屋に抜き散らかしたおひげを収集しております。
ねこのひげの何が良いって、あのコシと根元部分の硬さだと思うのです。硬い根元から先端にかけて徐々に柔らかくなっていく手触りは、まるで高級な素材のように感じられます。そういえば、あのひげの生えているぷっくりした部分は、俗に「ひげ袋」と呼ばれるそうです。ねこのひげ袋愛好家の方って多いですよね。しかし私はどちらかというとマズル――お鼻から口までの部分――の方が好きです。お鼻がツンと長くてかっこいいとなお好きです。
おひげの役割

話が逸れてしまいましたが、今回はねこのひげについてお話ししたいと思います。
ねこのひげって、実は顔中のあちこちにたくさん生えていて、そしてとっても多機能かつ高機能なのです。いくつか紹介いたします。
まず、狭いところを通ろうとするとき、自分が通れる隙間かどうかを判断する材料になっています。ひげの当たり具合によって、自分の身幅が通過可能かを測っているのです。(しかしながら、我が家の猫はお構いなしに狭い隙間を通ろうとして、頻繁に壁に激突しています。野生の感覚を失ってしまったのでしょうか?)
また暗い場所でも移動できたり、獲物を捕らえたりすることにも役立っています。そして面白いのが、「眼を守る」という機能です。というのも、ねこのひげは瞼の神経と直接つながっているので、顔に何かが近づいた瞬間、脳を介さずに素早く眼を閉じることができるのです。なんだか羨ましいですよね。
キャットナルスペース

そしてここからは私の憶測なのですが、ねこのひげは、その猫のパーソナルスペース――言うなればキャットナルスペースでしょうか――を示す役割も担っていると思うのです。というのも、私の実家には体重3キロの小柄なサビ猫がいるのですが、それはそれは人見知りで、自分のテリトリーが大事で、いつも私を視界に入れては怒っているのです。そして我が家の甘えん坊な飼い猫は体重6キロのわりと大きな子なのですが、なんとひげの長さは、実家の小さなサビ猫の方がうんと長いのです! これはねこのひげがキャットナルスペースの機能を兼ね備えているひとつの証拠にはならないでしょうか。もしそうだとすると、とっても便利で、そして素晴らしい機能に思えます。
想像してみましょう。もし、私たち人間にもパーソナルスペースを示すなんらかの器官があり、個々人のテリトリーが可視化されていたとします。するともしかしたら、人付き合いは今より多少なりとも簡単になるかもしれません。少なくとも、相手のレッドゾーンに誤って踏み込んでしまうことはなくなると思われます。でも困りましたね、そうすると私のひげがやたらめたら長いのがみんなにバレてしまいます! 恥ずかしい!
有意義なキャットナルスペースの使い方

そんなことより、良いことを思いつきました。ねこのひげがキャットナルスペースを示していることを前提に、それを応用するのです。例えば猫カフェがいいでしょう。猫カフェに入った時、真っ先にひげの短い子を狙うのです! もしその子が甘えん坊でサービス精神旺盛な猫ちゃんだったら、猫カフェでの時間はより有意義なものとなるかもしれません。お膝に乗ってくれれば最高ですね! 今度検証してみたいと思います。
以上、ねこのひげについて、Kanでした。
【参考】
「猫のヒゲってどんな役割があるの?切っても大丈夫?」(アニコム損害保険株式会社)
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※このブログは、神奈川県横浜市にある就労継続支援A型事業所「ほまれの家横浜」のKanが執筆しました。