就労継続支援A型事業所の職員になったきっかけ
はじめまして。
就労継続支援A型事業所ほまれの家横浜職員のいちごと申します。
ホームページをご覧くださり誠にありがとうございます。
今回は、私が就労継続支援A型事業所ほまれの家横浜の支援員になったきっかけと経緯についてお話したいと思います。
自分の求めていた働き方とは
前職は神奈川県の非常勤職員として福祉関係の部署に勤務していました。
契約期間も未定で最長来年度いっぱいということで3ヶ月ごとに更新の確認があり、私はこの後どうしようかと常に考えていて、ときどき求人票をみては応募をしながら働いていました。
今までの職歴はというと、主に事務的な仕事を中心に、雇用形態も様々で正社員や契約社員、派遣会社を通して色々な業種の会社に勤めた経験があります。
そんなある日、私は一緒に働いていたAさんという女性を仕事の後にお茶に誘って今後のことを相談しました。
求人に応募してもなかなか決まらず、先の見通しが全く立っておらず、だんだんと考える事すら面倒になってきたことに悩んでいたからです。
Aさんは定年まで大きな病院の専門事務職として勤め上げたキャリアがありました。
定年後は医療から介護の世界へ進みたいとまだまだ働く意欲が高く、しっかりと目標を定めて今の職場にも入ったと聞いていました。
一つの職場で専門職として長く勤めてきたAさんのことを尊敬していました。
そんな彼女からは強い口調で、「専門性もスキルも持たない働き方で心配」とハッキリ言われたのでした。
その言葉は確信を得ていて、自分の心に「これからは何か専門分野を決めて働きたい」という思いが沸いてきて不思議と心が落ち着きました。
もやもやとした気持ちが晴れ、自分の中で答えが明確になりました。
最初の福祉の世界は
話はさらに大分前に遡ります。
当時求職中だった私は、ホームヘルパー2級の資格を取得しました。
2000年に介護保険制度がスタートしてから数年目で、介護業界の求人が頻繁に目に留まっていたこともあり、「人の役に立てる仕事なら続けられるかな」という理由からでした。
私は元来自分に自信が無いタイプで、若いころから挫折ばかりで、受験の失敗や人間関係も苦手意識があり、そんな性格に拍車がかかり、そもそも働く事自体がストレスでした。
そんな自分でも人の為になれることがあれば何とか働くモチベーションが保てそうな気がしたからでした。
ちょうど病気になった父親を看病して見送ったばかりだったことも重なり、医療や福祉に関心を持っていた時期でもありました。
そしてホームヘルパー2級の資格を取得した流れで決まった就職先は、新規オープンしたばかりの訪問看護事業所の介護事務でした。
現場で働く看護師さんや理学療法士さん達を通して見ている福祉の世界は、喜んで楽しそうに人のお世話をする人達の姿でした。
もちろん、仕事は甘いものではなく医療を必要とする方の病状には気を抜けず、大変な面も沢山見てきましたが、大変でもやりがいと誇りを持って取り組んでいることが伝わってきました。
その傍らで私は、慣れない介護事務の仕事に奮闘する日々でした。
自分自身の成長と世の中の変化
その後、その社会福祉法人を3年で退職してからは派遣会社を通して働くことを選んだのですが、その一番の理由は組織の体制や人間関係に自分がまだまだ対応しきれなかったからでした。
そんな私も年月をかけて色々な職場で経験を積んでいくうちに、自分でも成長できたかなと感じることが少しずつ増えていきました。
出来なかったことが出来るようになり、少しずつ周囲が見えて対応できるようになりました。
達成感や成長欲求が満たされていくにしたがって、いつの間にか働くことが苦痛ではなくなっていました。
そんな自分の変化を感じていく中で、突然理不尽に解雇されるという苦しい経験がありました。
突然の事態にショックを受け落ち込みながらも、「最悪の事態は突然起こる」ということを身をもって体験した後は、先の事を考えて準備をするようになりました。
当たり前の事かもしれませんが、自分にとっては確実に大きな転機でした。
また、時を同じくしてコロナの大流行も重なり、今までの生活から一変したのは自分自身だけではありませんでした。
「これから自分はどうやって生きていこう・・・」
働き方を含めて、常に頭の中で問いかけていました。
専門性とは
これまで随分と右往左往してきた私でしたが、「これからは専門性を身に付けて働きたい」という目標が定まり、縁があって今の就労継続支援A型事業所 ほまれの家横浜の支援員として働くことになりました。
事業所に最初に訪れた際に、「明るい雰囲気だな」と感じたのですが、きっと利用者の皆さんが前向きな気持ちで仕事に取り組んでいたからだと思います。
就労継続支援A型事業所は会社と雇用契約を結んで仕事をする場のため、スキルを身に付けて一般就労を目指している人や、自分のやりたいことを仕事にしたいと頑張っている人が多いです。
もちろん個々の事情があり人それぞれです。
支援員として1年が経ちましたが、「専門性とは何か、支援とは何か・・・」と考えると、まだはっきりと言葉にすることは出来ません。
まずは福祉の現場に身を置き、利用者さんのサポートをしていく中で、少しずつ理解出来ればいいなと思っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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※このブログは、神奈川県横浜市にある就労継続支援A型事業所「ほまれの家横浜」のいちごが執筆しました。