現役利用者が解説! A型事業所選びの6つのポイント
いつも大変お世話になっております。
就労継続支援A型事業所の利用者のKYOUSUKEです。
「こんな障害を持ってる私にも、働ける場所があるのかな……」
そんな不安を抱えていた4年前、私も、今このブログを読んでいる皆さんと同じように、就労継続支援A型事業所の利用を考えていました。
今では、ほまれの家横浜で大好きな仕事に出会い、イキイキと働いています。
今回のブログでは、私の経験をもとに、あなたに合ったA型事業所の選び方をお伝えしていきたいと思います。
とにかく大事なのは事業所選び
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就労継続支援A型事業所(以下、A型事業所)は、障害をお持ちの方で、企業での就労が困難な方に対して、雇用契約を結んで就労の機会を提供し、知識及び能力の向上のために必要な訓練を行う事業所です。
つまり、簡単に言うと、一般企業での就労が難しい方のための福祉サービスです。
しかし、決して妥協して選ぶ場所ではありません。むしろ、あなたの可能性を広げ、新しい一歩を踏み出すための大切な場所となります。
私の同僚の利用者さんに、最初のA型事業所選びで苦労した方がいます。「もっと慎重に選べば良かった」と後悔の言葉を漏らしていたこともありました。
でも、心配はいりません。この記事で紹介する6つのポイントを押さえれば、きっとあなたに合った事業所が見つかるはずです。
それでは、具体的なチェックポイントを見ていきましょう。
ポイント1 通いやすさという基本的な土台
「素晴らしいA型事業所でも、通えなければ意味がない」
これは、私がほまれの家横浜に見学に来た時に、サービス管理責任者さんから教えていただいた大切な言葉です。
たしかに、通勤時間が長すぎると体力的にも精神的にも負担が大きくなります。
私の場合、ドアtoドアで20分強の場所にある事業所を選びました。
多少、メンタルの調子が悪くても、無理なく通える距離であることが、長く続けられている理由の一つだと感じています。
通勤経路を考える際は、季節や天候の変化も考慮に入れましょう。真夏の暑さ、冬の寒さ、雨の日の通勤など、あらゆる状況を想定することが大切です。
また、事業所までの経路で、実際に行ってみることをおすすめします。私は見学の日、早めに到着して、近隣にコンビニエンスストアはあるか、昼食を取るのに便利なお店があるかなどの下見をしました。
おかげで、現在では快適に通っています。
ポイント2 仕事内容から見える将来像
私がほまれの家横浜を見学した際は、求人票に書かれていた業務内容は「データ入力作業」でした。
しかし、実際に入社してみると、立ち上がって間もないWeb制作チームに配属。
「パソコンでのデータ入力作業ならできるかもしれない」。そう思って飛び込んでみたものの、七転八倒、七転び八起き。創立して間もないほまれの家横浜では、人の配置もサポートも流動的でした。
こんな感じだと、もしかしたら、戸惑ってしまう人もいるかもしれませんね。
とはいえ、たとえば、データ入力と一言で言っても、請求書のスキャニング作業や専用ソフトでの入力、チェック作業などなど。
実にさまざまな工程があります。
もしも不安に思うなら、見学の際に、より詳しく確認する方が良いかもしれません。
見学時には実際の作業現場を見せていただき、どんな手順で仕事が進んでいくのか、ひとつひとつ丁寧に説明してもらいましょう。
また、先輩利用者さんが作業している様子を見学することで、より具体的なイメージを掴むことができるはずです。
ポイント3 支援体制があなたの成長を支える
「体調が悪くなったらどうしよう」
「失敗してしまったらどうしよう」
これは誰もが抱く不安だと思います。私も最初はそうでした。
しかし、ほまれの家横浜では手厚い支援体制が整っているおかげで、安心して働くことができています。
たとえば、私の場合、メンタル以外に、心臓と糖尿病の持病の関係で、それぞれ数ヶ月に1回、定期的な通院が必要です。
これについて見学時に相談したところ、「通院日は問題なく遅刻や休むことができます」と教えていただき、大きな安心感を得ることができました。
また、支援員さんは、体調管理についても親身になって相談に乗ってくださいます。
特に印象的だったのは、支援員さんたちの経験値の高さです。
一般企業での実務経験を持つ方も多く、仕事の進め方についても実践的なアドバイスをいただけます。
「ここで学んだことを、将来の一般就労にも活かせる」
そう感じられる環境があることは、とても心強いものです。
ポイント4 給与条件は生活の基盤
給与について話すのは少し気が引けるかもしれません。
でも、これは私たちの生活に直結する大切な要素です。
最低賃金が保証されているA型事業所では、働いた時間に応じてしっかりと給与が支払われます。
これこそが、A型事業所の最大のベネフィット(得られる恩恵)といえるでしょう。
とにかく出社して、そこで過ごせば、最低賃金が発生するのですから。
世の中には、基本給に加えて、何かしらの手当がある事業所もあるようです。もしかしたらこの先、やりがいを感じられる評価制度を設ける事業所が増えてくるかもしれません。
また、昇給の機会を設ける事業所も出てくるでしょう。頑張りが評価されれば、モチベーションの維持にもつながりますよね。
ポイント5 職場の雰囲気があなたの居場所を作る
私がほまれの家横浜を選んだ決め手の一つが、社長さんや支援員さんたちの温かい雰囲気でした。
私がほまれの家横浜に見学に行った時はまだ開業前で、利用者さんがゼロの状態でした。
しかし、今、ほまれの家横浜に見学に行ったら、利用者さんがイキイキと作業をしている様子が印象的に映ることと思います。
休憩時間には、和やかな会話が飛び交ってますし、支援員さんも自然な笑顔で接してくださいます。
私自身、体験にきた皆さんが休憩時間も作業していたら、こう言っています。
「ここでは誰もが自分のペースで働けるし、急かされることもないし、休憩時間はしっかり休憩取ろうね」
こんな言葉で、安心感を覚えてくれたらなと思って、声をかけています。
また、施設の環境も大切なポイントです。
私の通う事業所では、明るく清潔な作業スペースが保たれています。休憩できるスペースもちゃんとあり、利用者さんと交流できるスペースもあります。
お昼休みに昼食を終えた後は、利用者さんや支援員さんと和やかな時間を過ごすことができます。
ポイント6 将来への道筋を示すキャリアプラン
「今の仕事を続けていく中で、どんな未来が待っているんだろう」
誰もが抱く自然な思いだと思います。
A型事業所は単なる働く場所ではありません。より良い未来への足掛かりとなる場所なのです。
ほまれの家横浜では、定期的に個別面談やアンケートを書く機会があり、その中で将来の目標や希望を報告・連絡・相談することができます。
スキルを向上させたい方には資格取得のサポートもあり、一般就労を目指す方にもサポートが行われます。
実際に、私の同期には一般企業への就職を実現させた方もいます。
「三歩進んで二歩下がる。一歩一歩、着実に進んでいきましょう」
社長さんのこの言葉に、どれだけ励まされたことでしょうか。
あなたらしい一歩を踏み出すために
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A型事業所選びは、決して一人で抱え込む必要はありません。
相談支援専門員さんや家族と相談しながら、じっくりと検討していきましょう。
見学は一度だけでなく、複数回お願いすることが可能な事業所もあるはずです。
私も最初は不安でいっぱいでした。
でも、今では毎日が充実しています。
Web制作の仕事を通じて新しい発見があり、できることが増えていく喜びを感じています。
時には疲れることもありますが、同僚の利用者さんや支援員さんの存在が、いつも私の支えになっています。
この記事を読んでくださっているあなたも、きっと素敵な事業所に出会えるはずです。
以上の6つのポイントを参考に、あなたらしい働き方を見つけていってください。
新しい一歩を踏み出す勇気を、心から応援しています。
見学時のワンポイントアドバイス
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最後に、実際の見学時に役立つアドバイスをお伝えします。
見学後に印象に残ったことをメモするのがおすすめです。
また、不安なことやわからないことは、遠慮せずに支援員さんに質問しましょう。
支援員さんは、あなたの不安に寄り添い、丁寧に答えてくださるはずです。
新しい環境での仕事は、誰もが最初は不安を感じるものです。
でも、その一歩を踏み出すことで、きっと新しい可能性が開けてくるはずです。
あなたの素敵な未来への第一歩を、心から応援しています。
ともに助け合い、ともに成長しましょう。
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※このブログは、神奈川県横浜市にある就労継続支援A型事業所「ほまれの家横浜」のKYOUSUKEが執筆しました