「いとしのエリー」と「Love So Sweet」に見る恋愛観
あいみょんの「マリーゴールド」の歌詞みたいに「ああ アイラブユーの言葉じゃ 足りないからとキスして」と思っても、現実は、そう上手くかなわないのが恋愛の難しいところ……。
誰もが一度は経験するであろう、甘酸っぱくて、苦くて、でもどうしようもなく愛おしい。
そんな恋愛感情。
おーはようございまーす!
神奈川県横浜市にある就労継続支援A型事業所「ほまれの家横浜」Webチームのオッサーです。
「運命の恋」って言葉、ありますよね?
そんな瞬間瞬間を必死に過ごしていた頃に、流れていた曲の数々。
たとえば、学生時代に聴いていたあの曲、大人になってから聴くとまた違う顔を見せてくれたり……。
音楽は、本当に不思議です。
夏が終わり、秋を迎え、少し感傷的な気分にひたっているオッサーですが……。
今回は、時代を超えて愛される2つの名曲、嵐の「Love So Sweet」とサザンオールスターズの「いとしのエリー」を題材に、日本人の恋愛観についてちょっと深く掘り下げてみます。
歌詞から読み解く「一途な想い」の共通軸
嵐の「Love So Sweet」は、キラキラしたサウンドに乗せて、まっすぐな愛情を歌い上げる、まさに"王道"ラブソング。
聴くだけで甘酸っぱい初恋の記憶がよみがえってくる人も多いのでは?
一方、「いとしのエリー」は、ちょっとやんちゃで、でも一途な男心を桑田佳祐さん節で歌い上げた名曲。
70年代後半の曲なのに、まったく古臭さを感じさせないのは、きっと多くの人の心を掴む普遍的な魅力があるから。
一見、まったく違うタイプの2曲ですが、実は日本の恋愛観を象徴する、ある共通点があります。
まずは嵐の「Love So Sweet」から見ていきましょう。
【参考】嵐 - Love so sweet [Official Music Video](YouTube)
(歌詞)
輝いたのは鏡でも 太陽でもなくて
君だと気づいたときから
あの涙ぐむ雲のずっと上には
頬笑む月 love story またひとつ嵐「Love So Sweet」
この歌詞、まさに雷に打たれたような衝撃的な出会いを表現してます……!
そこから始まる、"君"と"僕"のラブストーリー。
(歌詞)
思い出 ずっとずっと 忘れない空
ふたりが離れていっても
こんな好きな人に 出逢う季節 二度と無い
光ってもっと 最高の lady
きっとそっと想い届く
信じることがすべて Love So Sweet嵐「Love So Sweet」
どんなに離れていても、"君"への想いは変わらない…そんな切なさと強い意志が伝わってきます。
特に、「最高の lady」という表現からは、"君"が"僕"にとって、どれほど特別な存在なのかがひしひしと伝わってきますよね。
次にサザンオールスターズの「いとしのエリー」を見てみましょう。
【参考】いとしのエリー(YouTube)
(歌詞)
泣かした事もある 冷たくしてもなお
よりそう気持ちがあればいいのさ
俺にしてみりゃ これで最後のLady
エリー My love so sweetサザンオールスターズ「いとしのエリー」
こちらは、ちょっとぶっきらぼうだけど、"エリー"への想いが溢れ出すストレートな歌詞が特徴的。
「最後のLady」という言葉からは、"エリー"と出会ってからの"俺"の決意のようなものを感じます。
(歌詞)
笑ってもっとbaby むじゃきにon my mind
映ってもっとbaby すてきにin your sight
誘い涙の日が落ちる エリー my love so sweet
エリー my love so sweetサザンオールスターズ「いとしのエリー」
"エリー"の一挙一動が、"俺"にとってどれだけ大切なのかが伝わってきますよね?
こうやって歌詞を比較してみると、全く違うタイプの曲に思えた2つにも、共通点が見えてきませんか?
そう、「一途な想い」です!
どちらの曲も、好きな人への強い想いを、時代を超えて歌い継いでます。
しかも、驚くべきことに、2曲の歌詞には、偶然とは思えない共通点があります。
たとえば、「Love So Sweet」の「Love So Sweet」というフレーズは、「いとしのエリー」の「エリー my love so sweet」と、まるで呼応するかのように使われています。
さらに、「Love So Sweet」の「思い出 ずっとずっと 忘れない空」という歌詞は、「いとしのエリー」の「あなたがもしもどこかの遠くへ行きうせても 今までしてくれたことを忘れずにいたいよ」という歌詞と、テーマを共有しているように感じられます。
そして、決定的なのが、「最高の lady」「最後のLady」というフレーズ。
「Love So Sweet」では、「最高の lady」と表現することで、"君"への最大限のリスペクトと愛情が表現されています。
一方、「いとしのエリー」では、「最後のLady」という言葉を使うことで、"エリー"への一途な想いと、"もう他の女性は考えられない"という強い決意が伝わってきます。
表現方法は違えど、どちらも、最愛の女性への深い愛情を歌い上げている、という点では共通していると言えるでしょう。
偶然の一致かもしれませんが、こんな風に歌詞を深く読み解いていくと、隠されたメッセージやアーティストの想いが見えてくる気がして、ワクワクしませんか?
まさに、音楽の持つ力、そして言葉の持つ力の素晴らしさを感じますね!
「一途」は時代遅れ? 現代の恋愛事情との違い
「Love So Sweet」や「いとしのエリー」が歌われた時代と比べて、現代の恋愛は、大きく様変わりしました。
恋愛結婚が当たり前だった時代は終わりを告げ、晩婚化や未婚化が進んでいます。
特に若い世代の間では、「恋愛はコスパが悪い」「面倒くさい」と考える人が増え、「恋愛離れ」「草食系男子」「おひとりさま」といった言葉が、すっかり社会に浸透しました。
昔のように、「好きな人が出来たら結婚するのが当たり前」という価値観ではなくなり、恋愛と結婚は、完全に切り離されて考えられるようになっています。
SNSでの出会いも一般的になり、マッチングアプリで効率的に恋人探しをする人も珍しくありません。
恋愛の形が多様化する一方で、人間関係の複雑化やコミュニケーションの難しさから、恋愛に積極的になれない若者も多いようです。
そんな現代において、「Love So Sweet」や「いとしのエリー」が描き出す、「一途な愛」や「変わらない想い」は、時代遅れに感じられる人もいるかもしれません。
しかし、本当にそうでしょうか?
効率や合理性を重視するあまり、私たちは、もっと大切なものを見失ってしまっているのではないでしょうか?
「ドキドキするような恋がしたい」
「運命の人と出会いたい」
心のどこかで、そう願っている人も多いのではないでしょうか?
「Love So Sweet」や「いとしのエリー」が、時代を超えて愛されるのは、そんな純粋な気持ち、そして誰かを心から愛したいという気持ちを、思い出させてくれるからなのかも?
恋愛の価値観は、時代とともに変化していくものです。
しかし、どんな時代も変わらないもの、それは「愛することの素晴らしさ」「誰かと心を通わせることの喜び」なのでは。
二つの名曲を聴きながら、現代社会における恋愛のあり方、そして、忘れかけていた大切な気持ちについて、改めて考えてみても良いかもしれません。
恋愛ソングみたいな素敵な恋を始めてみよう!
2つの名曲から、日本人の恋愛観を少しだけ覗いてみましたが、いかがでしたか?
「Love So Sweet」と「いとしのエリー」、あなたならどちらの恋を選びますか?
この2曲を聴きながら、ぜひあなた自身の恋愛観、そして「愛」について、改めて考えてみると面白いかも。
ちなみにオッサーの心の中には、遠い日の思い出が、甘酸っぱくよみがえってきました。
恋は遠い日の花火ではない。
また、あの頃のように誰かと恋に落ちたい……なんて、ちょっとセンチメンタルな気分になりました。
「Love So Sweet」や「いとしのエリー」みたいに、時代を超えて愛される名曲を生み出す「愛」って、本当に不思議な力を持っています。
恋愛って、楽しいことばかりじゃないし、傷つくことも多い。
それでも私たちは「愛」を求めてやまない生き物なのかもしれません。
次の恋では、どんな出会いが待っているのか、あるいはもう出会っているのか、今からワクワクしますね!
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※このブログは、神奈川県横浜市にある就労継続支援A型事業所「ほまれの家横浜」のオッサーが執筆しました